公的プロジェクトとは?

兵庫県や阪神地域における生産性の向上や経済的基盤の強化を図るためには、都道府県のほか、地域の経済・雇用を担う立場にある、企業、大学、金融機関といった関係者が一体となって各施策を実施することが重要です。
地域の実情に応じた創意工夫に基づき、都道府県レベルの産業政策と一体となった安定的な正社員雇用の創造の取組みを支援するために行うプロジェクトで、AMPIは積極的にかかわっています。
〔参考〕ひょうご次世代産業高度化プロジェクト推進協議会(外部サイトへリンク)
AMPIでは、兵庫県からの委託を受けて、各事業(支援メニュー)のなかから、いくつかの事業を推進しています。
ひょうご次世代産業高度化プロジェクト
兵庫県では、「ひょうご経済・雇用活性化プラン」に基づき、今後成長が期待される、AI・IoT、航空・宇宙、ロボット、環境・エネルギー、健康・医療等の次世代産業分野の支援を行う「ひょうご次世代産業高度化プロジェクト」に取り組みます。
県内に多く集積している「次世代産業分野」において次世代産業を支える基盤となる分野を含めて技術力、人材力の強化、販路開拓による競争力強化等により安定的かつ良質な雇用の創出を図ります。
【概要】
■対象分野
(1)AI・IoT分野
(2)航空・宇宙分野
(3)ロボット分野
(4)環境・エネルギー分野
(5)健康・医療分野
■対象事業者
対象分野において新たな雇用につながる事業拡大・新規参入を目指す兵庫県内の事業所
■実施地域
兵庫県全域
■事業期間
2018年度~2020年度
【AMPIの取り組み】
全23の事業のうち、AMPIにおいては、次の事業に取り組んでいます。
AI・IoTを活用したレーザ加工技術高度化事業
■事業内容
レーザ加工分野の県内企業を対象に、AI などを用いた加工技術に関するデータベースを構築し、生産
性の向上を図ります。
(1)AI・IoTを活用したレーザ加工技術データベースの構築
レーザ加工分野の企業を対象に、加工技術をデータベース化し、技術の見える化・標準化を目指
します。
(2)先端レーザ加工技術に関する講演会の開催
先端レーザ加工技術に関する先進企業や学協会から講師を迎え、講演会を開催します。
(3)レーザ加工技術に係る人材育成
レーザ基礎・加工技術の実技指導を通じた人材育成・普及活動を行い、レーザ関連の技術者の拡大を図ります。
本年度活動実績
開催時期 | テーマ | 内容 | 講師 |
---|---|---|---|
9月15日(火) (Aric) |
人材養成講座ーレーザ編 レーザ加工技術基礎講座 |
(1) レーザ加工技術座学 " レーザ光の発振原理、発振器について レーザ加工現象 レーザ加工事例 など" (2) レーザ安全教育 " レーザ光の眼への影響 安全措置(保護方法) など" (3) 加工実習(実験室) " 装置の説明(レーザ発振器、光学ヘッド) 実習 ① シールドガスの効果 ② プルームの発生現象と対策案 ③ 突合せ溶接のギャップの影響" |
AMPI |
11月10日(火) (Web開催) |
人材養成講座ーレーザ編 レーザ加工技術基礎講座 |
(1) レーザ加工技術座学 " レーザ光の発振原理、発振器について レーザ加工現象 レーザ加工事例 など" (2) レーザ安全教育 " レーザ光の眼への影響 安全措置(保護方法) など" |
AMPI |
11月20日(金) (Aric) |
人材養成講座ーAI・IoT編 ~明日からすぐできる!!~ IT ・ IoT を使った生産性向上 |
"(1) 理論編 「ITの重要性とIoTのトレンド」" "(2) 実践編 「クラウド活用による生産性向上 (ハンズオン)」" |
中小企業診断士 後藤 大地 氏 |
12月18日(金) (尼崎中小企業センター) |
レーザ加工技術講演会 |
(1)レーザによる工法転換のすすめ (2)半導体レーザを用いた加工技術の新たな展開 (3)ガルバノスキャナ製品のご紹介と、 それを用いた高出力ファイバーレーザの加工応用例" |
(株)三菱電機 金岡 優 氏 レーザーライン(株) 木野本 亮 氏 (株)安川電機 紺野 賢 氏 古河電工(株) 高田 一輝 氏 |
過去の活動実績
年度 | 活動実績 |
---|---|
2020年度(令和2年度) | ![]() |
2019年度(令和元年度) | ![]() |
2018年度(平成30年度) | ![]() |
■ものづくり基盤技術の高度化事業
厚生労働省の「戦略産業雇用創造プロジェクト事業」について、兵庫県では、「ひょうご経済・雇用活性化プラン」に基づき、今後成長が期待される、航空・宇宙、ロボット、新素材、環境・次世代エネルギー、先端医療等の次世代産業分野の支援を行う「次世代産業の創出による雇用創造プロジェクト事業」に取り組んでいます。
県内に多く集積している「次世代産業分野」において次世代産業を支える基盤となる分野を含めて技術力、人材力の強化、販路開拓による競争力強化等により安定的かつ良質な雇用の創出を図っています。
ものづくり企業の製品競争力向上を支援するため、ものづくりに必要な溶接、切断、肉盛り等の加工技術について、レーザやロボットシステムを活用したシステム開発を行って加工技術の高度化を図るとともに、開発したロボットシステムや加工技術に関する人材育成、普及啓発のほか、販路拡大支援等を行っています。ここで開発中の肉盛り技術(LMD;Laser Metal Deposition)については下記の動画をご参照ください。
本年度活動実績
開催時期 | テーマ | 内容 | 講師 |
---|---|---|---|
7月20日 (AMPI) |
人材養成講座_基礎編 | ・レーザ基礎現象、レーザ加工技術 ・レーザ安全教育 ・レーザ加工実習 |
AMPI |
9月20日 (エーリック) |
レーザ加工技術講演会 「新しい生産技術のためのレーザ加工技術講演会」 |
①レーザ溶接現象と金属・樹脂の接合について ②高輝度ダイレクトダイオードレーザ搭載リモート溶接ロボットシステムと加工応用レーザ溶接事例 ③金属・樹脂接合技術事例 ④レーザ加工技術動向調査 |
①大阪大学名誉教授 片山聖二 氏 ②パナソニックスマートファクトリーソリューションズ株式会社 西村仁志 氏 ③輝創株式会社 前田 知宏 氏 ④AMPI |
H30年1月16日 (エーリック) |
レーザ加工技術講演会 「ものづくり技術におけるレーザ加工への期待」 |
①機械加工の最近の動向と超複合加工機について ②金属Dプリンターの最新動向 ③レーザ溶接におけるシームトラッキング システム ④レーザ加工システムとIoT技術 ⑤レーザ加工技術動向調査(講演資料は下にPDFファイルを添付予定) |
①オークマ(株) (講演者は未定) ②株式会社 J・3D 高関二三男 氏 ③前田工業株式会社 鳥越 功 氏 ④トルンプ株式会社 中村 強 氏 ⑤AMPI 高橋 渉 氏 |
【予定】 2月 未定 (AMPI) |
人材養成講座_応用編 | ・スパッタ低減技術、ギャップの影響、ワイヤ添加 効果の把握 ・SUSパイプ溶接施工 ・レーザ粉体肉盛施工(ステライト#6粉末) ・依頼試作 |
AMPI |
過去の活動実績
年度 | 活動実績 |
---|---|
平成29年度 1月16日開催の『⑤レーザ加工技術動向調査』の講演資料 | ![]() |
平成28年度 | ![]() |
平成27年度 | ![]() |
■水素関連産業市場への企業参入支援事業
水素産業ネットワークの構築を支援するとともに、水素関連産業市場への兵庫県内中小企業の参入を支援する目的で、次のような事業を行っています。
水素産業ネットワークの構築準備段階として、水素関連産業への理解を深めるため、企業の技術者、大学等の研究者による水素関連セミナー・見学会を開催するとともに、兵庫県内に拠点を置く産官学に所属している人で構成する勉強会を開催しています。
本年度活動実績
開催時期 | テーマ | 内容 | 講師 |
---|---|---|---|
施設見学会 5月17日(水) (神鋼・高砂) |
水素関連機器の開発・製作 から水素ステーションの 設計・とりまとめまで |
[㈱神戸製鋼所 高砂製作所] ・水素事業への取組みと現状の課題 ・機器工場,水素St.総合試験センター ・再エネ設備 見学 |
※オープン行事 |
水素ステーション見学会 6月20日(火) (神戸七宮) |
神戸市初の 都市型水素ステーション |
・水素エネルギーに関する取組み ・水素エネルギー関連技術紹介 ・水素ステーション見学 |
※オープン行事 |
[勉強会] 第1回 7月27日(木) |
・今なぜ水素か? ・水素の製造・利用の現況 ・気体水素・液体水素の特性 と利用における留意点 |
・水素利用のメリットと課題 ・工業用水素ガスの国内における製造方法および生産量の推移 ・工業水素ガスの利用状況 ・水素取扱上の注意点 |
(会員限定) 岩谷産業 中央研究所 繁森 副所長 |
[勉強会] 第2回 8月24日(木) |
・水素の安全な取扱い ・液体水素の特性および 利用における留意点 |
・水素の物性(密度、粘性、拡散、漏れ等の特性)および利用上の注意点 ・水素の事故例と水素関連の安全基準 および関連適用法規 |
(会員限定) 岩谷産業 環境保安部 右川 マネージャー |
[勉強会] 第3回 9月28日(木) |
・気体水素用機器の必要性能と特徴、設計上の留意点 ・液体水素用機器の必要性能と特徴、設計上の留意点 |
・気体水素用機器の特徴: 使用条件(圧力等)に応じた機器必要性能、材料選定、材質への影響、防爆、計装上の留意点等 ・液体水素用機器の特徴: 液化、気化を含めた使用条件(温度等)に応じた機器必要性能、材料選定、防熱、防爆、計装上の留意点 等 |
(会員限定) 川崎重工 神谷上席研究員 |
[勉強会] 第4回 10月24日(火) |
FCV用水素ステーション の概要と動向 |
・水素ステーションの動向と計画 ・機器構成:圧縮機、蓄圧器、ディ スペンサー、計測機器 等 ・安全装置(火災漏洩検知、防爆機器) ・コストダウンへの技術課題 |
(会員限定) 石油エネルギー 技術センター 高井主任研究員 |
[勉強会] 第5回 11月22日(水) |
水素社会に向けた 将来インフラと適用法規 |
・大規模供給インフラ(海外輸入等) ・高圧ガス保安法、電気事業法 (現状と規制緩和、拡大) ・国際規格基準等:IGC, ISO 欧米基準 |
(会員限定) 川崎重工 神谷上席研究員 |
施設見学会 9月12日(火) (福岡県) |
水素エネルギー 研究・評価施設見学会 |
・九州大学 水素材料先端科学 研究センター(HYDROGENIUS) ・水素エネルギー製品 研究試験センター(HyTReC) |
※オープン行事 |
特別講演 12月8日(金) (姫路・ じばさんびる) |
水素関連事業のまとめ として姫路で開催 |
・横浜国立大学 太田 健一郎 氏 ・(株)大林組 小野島 一 氏 ・兵庫県産業労働部 |
※オープン行事 |
過去の活動実績
年度 | 活動実績 |
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平成29年度 | ![]() |
平成28年度 | ![]() |
平成27年度 | ![]() |